横蔵寺  (よこくらじ)  両界山横蔵寺  天台宗
  

 岐阜県揖斐郡谷汲神原1160







何十年も昔のことであるが、学校の遠足であったか?両親に連れられてきたのか?この横蔵寺には怖い想い出として記憶に残っている。
現在舎利堂として立派な建物に鎮座されているいるのだが、この横蔵寺は妙心上人の舎利仏(ミイラ)が有名であった。子供心に恐ろしいものを見た!「死」を眼前に見せつけられたようなショックを今でも覚えている。現在は紅葉の見事さと、美濃の正倉院と謂われるほどの宝物・仏典などを紹介する天台の寺として名を馳せている。聞くところに拠れば、住職は天台宗本山比叡山延暦寺の要職を兼務され、天台宗教学の発展に寄与されているという。


天台宗の不思議に、比叡山延暦寺と棹飛びで有名な滋賀県伊崎寺、そしてこの横蔵寺は地図上にて一本の線で結ばれるというのだ。定規を置いてみよう!傳教大師は何をもってこの地に薬師仏を伝えたのあろうか。何れの地も修行の地として栄え、学問や文化を伝えているのです。









美濃の正倉院と謂われるほどの宝物・文化財の中でも始めて観たのが「深沙大将立像(木造)」である。玄奘三蔵のお供の一人という、「西遊記」での沙悟浄であるそうだ。その昔には「深沙神」と謂われ泰山府君の化身とも、或いは毘沙門天の化身とも謂われる。

泰山府君とは中国赤山半島地方にて信じられれている神である。あの円仁は帰国の海上にて泰山府君に助けられたといい京都・赤山禅院にこの神を祭っておらえれるのである。





宝篋印塔(ほうきょういんとう)がさり気なく建立されており、その奥上に三重塔がみえる。仁王門と同じく江戸時代初期の作と謂われているのだが、軒の造りなどからみると凝った感じはしない。
それでも、秋の紅葉の季節には美しく映えると想像する。境内には楓が一面に植えられてさぞかしその美しさは見事なことでしょう。

















 横蔵寺の地図



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