大法寺
  大法寺  (だいほうじ)  一乗山大法寺     天台宗 
  

 長野県小県郡青木当郷







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中央高速道は秋の紅葉シーズンということもあってか大変混んでいた。私には似合わない早朝の出発であるにもかかわらず、長野県に入った頃には陽が高く昇っていた。サービスエリアにて車外に出ると、さすがに空気は爽やかさを帯びて、目の前に山々が青く迫って目に優しく心地よかった。

麻績ICを降りて、国道143号線をひた走る途中、修那羅峠の石仏群という標識があったので岡部さんと山道奥まで探してみたが分からなかった。修那羅とはいかにも・・・という名である。峠を下ると上田市の市街地や別所温泉の上田平を見下ろすような位置に大法寺はあった。

古くは大宝寺ともいっていたようだが、奈良時代の大宝年間藤原鎌足の子僧定恵によって開創され、下って平安初期大同年間坂上田村麻呂の祈願で僧義真(初代天台座主でもあった)によって再興されたという。

本堂、庫裏は質素であった。その脇の細い参道を行くのだが、所々に羅漢さんが迎えてくれている。今が盛りとばかりに曼珠沙華が咲いていました。それにしても羅漢さんの顔は癒されますね。

大法寺三重塔は族に「見返りの塔」とも云われるとの事。塔の姿があまりにも美しいので思わず振り返るほどであるという意から付けられたのであろう、長野県でも数少ない国宝三重塔である 。塩田平を見下ろす丘の中腹に建っているこの塔は、周りをゆっくり歩くにつれ、様々な角度から眺めらることができる。中世の山地寺院の典型的な手法がその建築美を倍増させるのであろう。

観音堂には木造十一面観音立像が安置されている。藤原中期ころの作といわれ衣文をも刻んだ優しい表情の仏像は信州の古仏でも珍しいという。脇仏に木造普賢菩薩立像一木造りがある。

歩き回っているうちに、お腹が空いているのに気づいた。来る途中、蕎麦の花が咲いていた。まだ新蕎麦には早いのだが兎に角蕎麦を食べに行くことにした。
















































 寺の地図



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