長寿寺 (ちょうじゅじ)>  東寺 湖南三山長寿寺

 滋賀県湖南市東寺五丁目一番十一号





阿星山(あぼしやま)(693m)の北東山麓にあり常楽寺の西寺に対して東寺と呼ばれる天台の古刹であります。ここ も奈良時代に良弁が開創したと言われ、国宝の本堂は五間四方の寄棟造り檜皮造り、ずっしりとした重厚さと対象美を 感じさせる緩やかな曲線を描く屋根は天台仏教の美しさかもしれません。左後方にはやはり常楽寺と同じような三重塔 があったという礎石があります(織田信長によって安土総見寺に移された)。阿星山山麓には多くの寺が建ち並び「阿星山 五千坊」といわれて天台仏教圏を造ったといわれます。
聖武天皇勅願寺という経過は寺の総てを物語り、良弁の創建時からの変遷は悲しく、鎌倉時代には源頼朝、室町時代に は足利将軍家からの祈願所として諸堂改修されましたが現在は本堂(阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像がある)、弁天堂があ るのみとなております。本堂前、室町期に建立の弁天堂があり弁才天坐像が祀られています。

小生が行った時にはお近くに住まいの若いご夫婦が参道を掃除してみえました。掃き目も美しい参道、両辺には小さく 可愛い置物や、休憩所が設えられて暖かさを感じるお寺でもありました。





















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