正明寺 (しょうみょうじ)  法輪山正明寺  黄檗宗
  

   滋賀県蒲生郡日野町松尾一区   







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滋賀県の南東に位置する日野は近江日野商人の発祥の地でもある。現在でも国道307号線は彦根に向かい、国道477号線は日野の町を縦断して草津、近江八幡から鈴鹿の山を越えていく。南に向かえば国道1号線水口の宿へとなる。
正明寺はそんな日野市街地の中心から北へいった山の懐に位置する。

石畳の参道を進むと端麗な美しさを見せる本堂が目に入ってくる。シンメトリリーな美しさとでもいうのであろうか。本堂は後水尾上皇の勅願により、京都御所の一部を移築したという桃山時代建築、国の需要文化財でもあるという。

古くは法相宗にて、鎌倉時代には天台宗となり山内には九十数坊を擁したが元亀の戦火を罹災するも、江戸時代には臨済宗に転じ、現在は黄檗宗へと改宗の歴史をみるのである。

境内には山門、本堂、禅堂、鐘楼、経蔵、開山堂が建ち、特に鐘楼に代わって鼓楼を備えて唐風の様相をみせる。
正面はには端正な桧皮葺本堂、左右の庭は綺麗に掃き定められて禅道場の厳しさをみせている。

黄檗宗のことについて少し触れてみよう。
『唯心の浄土、自身の阿弥陀仏を体得し、禅・浄一如の妙諦により、転迷開悟、安心立命を期す』である。要するに、臨済禅と浄土法門である阿弥陀如来を奉る。

開山は江戸時代に中国から渡来した隠元禅師であるが、徳川幕府綱吉の庇護を受けて京都宇治に万福寺を本山として開山した。(因みにインゲン豆はこの隠元禅師が唐から持ってきたと伝えられる)



































 寺の地図



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