龍潭寺  (りょうたんじ)  萬松山龍潭寺  臨済宗妙心寺派
  

 静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989







都に遠いところから遠江と謂われ、風光明媚な奥浜名湖の北に位置する龍潭寺は現在浜松市井伊谷にある。この寺も行基によって開創の伝となっているのだ。禅宗となったのは室町末期、以後遠州地方の臨済禅の法源となっているとのこと。

一万坪余の境内には本堂、開山堂、総門、庫裏、霊屋などが整然と建ち並び、本堂裏には小堀遠州作の龍潭寺庭園(心字池)が四季の風情を見せてくれている。幸いとこの日は観光客も少なく、静かに濡縁に座ってその風情を堪能することが出来た。池手前の座禅石に座ってこの庭園を見るとどのように映るのであろうか。





















庭園は小堀遠州の傑作と謂われるが、ではその小堀遠州とはどういう人物であったのか。

近江の国、坂田郡小堀村(現在は長浜市)の出である。千利休、古田織部と続いた茶道の本流を受け継いで徳川将軍家の茶道指南役として仕える。駿府城を作事奉行を勤め、その功により従五位遠江守に叙せられれたことから「遠州」と呼ばれる。
継領におよびて家康から受領地をどこの守にするかと問われて「某は近江の人間だから遠江をいただきたい」と応えて許されたという。
茶会は勿論のこと、書画や和歌にもすぐれて王朝文化の理念と茶道を結びつけた「綺麗さび」という独自の茶道を創り上げたのである。

作事奉行としても建築や造園に独自の感性を発揮したという遠州は桂離宮・二条城・名古屋城など建築造園を手がけ、二条城庭園や南禅寺金地院、大徳寺弧篷庵などは代表的な庭園である。










この額は「六波羅密」といって六種類の方法によって波羅密(さとりの地)へいくというのである。それは「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」の六種類である。














龍潭寺のホームページです。

http://www4.ocn.ne.jp/~ryoutanji/

 龍潭寺の地図



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