高讃寺  (こうさんじ)  御嶽山高讃寺  天台宗
  

愛知県常滑市阿野町阿野峪71−1







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勅願による行基開基の寺がこの常滑の地にあった。七堂伽藍三百坊の僧院あり、国中随一の天台宗大刹と「尾張志」に称してあるのだそうだ。

現在は247号バイパスが走り、今ではすっかり住宅地と化したこの丘陵地も、かつては知多半島の山奥であったはずでもある。その高い位置にあるこの高讃寺は台密と修験道の有力な拠点でもあったのであろう。伊勢から海路を経てこの地にいち早く仏教を伝えたと思われなくも無い。













寺はさして訪れる人もなく、ゆるゆるとした時間が経てゆくのを肌で感じる寺でもあった。二体の仁王像を配した山門はいずれも県の文化財である。像高は三百センチを越すであろう、時の流れを感じさせる木造彫刻である。

山門から本堂へ歩を進めるのだが、左右には地蔵が数体程よく並んでいる。小さな観音堂が近在の方々に守られているのであろうことは活けられた供花を見ればわかる。
この寺も知多八十八箇所観音巡礼になっているのだが、少し時間が遅かったのか一組のご夫婦にお会いしただけであった。住職が不在であったので本堂、客殿とも中に入ることはかなわなかったが、本堂には木造の聖観音菩薩立像があるそうだ。木地の表面に鉈目を残したまま、刻んだままの仏像、所謂鉈彫り風の寄せ木造りという。
客殿には阿弥陀如来立像が安置されて、県の文化財という美しい姿を見せると言う。











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 高讃寺の地図



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