金勝寺 (こんしょうじ)   金勝山金勝寺

 滋賀県栗東市荒張1394






名神高速道・栗東ICから25分くらい走るところに「道の駅こんぜの里」がある。この辺りは爽やかな木々に囲まれ新鮮な空気と遊ぶにはいい所であろう。周りを見渡しても、九品の滝、狛坂の魔崖仏、竜王山、白糸の滝とハイキングに適した場所でもある。今回はこの道の駅を後にし、車を右に向け山中を走って金勝寺に向かうこととした。山中に一塊の開けた場所に出るとそこが金勝寺の駐車場であった。そこから歩いて山門に向かうのであるが、一直線にのびたその参道の向こうに仁王門が見える。両脇の石垣が時代を感じさせて美しいという印象である。

金勝(こんぜ)山系・金勝山(566m)の山頂付近にある静かな佇まいをみせる天台宗の寺である。奈良時代、東大寺建立に寄与した良弁 (ろうべん)が開基とするものである。天平5年(533年)聖武天皇が紫香楽宮を開くにあたり鬼門鎮護・国家鎮護を祈願され、後、願安に よる山上に伽藍を建立された勅願寺である。
この時代湖南仏教の中心にあり、金胎寺、安養寺など25もの寺院を擁していたといわれます。南都仏教の流れをくむものの、対岸には 比叡山延暦寺という天台仏教が展開されてきて、11世紀になるとこの寺も天台宗に組み込まれていくこととなった。中世には源頼朝・義 経、足利尊氏。義詮らが帰依したといわれる。

ここまではなかなか参詣者もなくひっそりとしています。それでも三重塔礎石前でお会いした初老の夫婦は持参のお弁当を広げて時間 を楽しんでみえました。ご夫婦は狛坂の魔崖仏をお尋ねでしたが…さあ〜行かれたでしょうかね?

<仁王門をくぐると右に軍荼利明王像が鎮座する二月堂がある。その体躯は大きくそれぞれ供花、鈷杵など八本の手をもつ木彫仏である。 正面に本堂を仰ぎ見ると、釈迦如来像が鎮座する。本堂裏左手には虚空蔵堂には木造虚空蔵菩薩半跏像、毘沙門天像を祀ってある。そう した事から現在は天台宗門跡寺院毘沙門堂の末寺となっている。このお堂は近年新しく造られた模様です。金勝山には奇岩など多く、さ らに上には三重塔礎石がならび伽藍の跡を偲ばれます。ここから中に行けば狛坂魔崖仏にでることになるが小生の足では無理と引き返し たのである。かの司馬遼太郎氏の街道をゆくの中にも出てくる魔崖仏という。



















金勝寺紹介のホームページは
http://www.ritto-kanko.com/view_konsyoji.htmです。

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