石山寺  (いしやまでら)  山 石山寺  真言宗 
  

 滋賀県







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湖南を歩けば自然と良弁(ろうべん)の足跡を辿ることになる。東大寺を造営するために良弁はこの地を木材や石の集積所としたのであろう。その頃はまだ寺でもなく、石山院といっていたらしいが、そんな名前が示すように全山が石の山で本尊の如意輪観音が岩上に安置されている。
良弁の持仏(如意輪観音)が岩にくっついて離れなかったという伝説があり、巨岩信仰の聖地でもあったことを物語るのではないか。

山上からは、田上、金勝、阿星という山々が見渡され、東大寺や叡山の木材や巨石、金属が石山院へと集結した。眼下には瀬田川が悠々と流れており、古代の人々の構想が大変優れていたことに感心させられる。それら山々は神が住み仏が守るというのに現在は高速道路が我が物顔に走っている・・・私には困ったものと思えるのだが。

西国三十三ヶ所観音巡礼の札所である石山寺は兎に角歩かされる?まさしく石山である。本堂はさすがに巡礼の方々や観光の方々が多かったので、芭蕉庵から月見亭へと廻ることとした。

真夏の寺めぐりは体力が要る!でもその分静かな時を味わうことが出来る。多宝塔から宝蔵、光堂、源氏苑、風情のある無憂園から本堂に上がることとした。汗が吹き出るのを背中に感じて。本堂は懸崖木造建築最古といわれているようだ。内陣は平安中期、外陣は淀君修復とある。

昔の人は京都宇治市の三室戸寺から山を越えて岩間寺へと抜け、一山超えながら石山寺とやってくる、そして、三井寺へと向ったのである。いやはや凄いとだけでは片付けられない、信仰の力とはそうしたものだろうか。












































 寺の地図
http://map.goo.ne.jp/map.php?MAP=E135.54.36.800N34.57.28.060


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