宝満寺  (ほうまんでら)   浄土真宗大谷派

滋賀県愛知郡愛荘町愛知川






4月末に本願寺を出立された蓮如上人御影は北陸吉崎を後にしてご上洛されるのであるが、北国街道から長浜街道、そして中仙道に入る。 5月7日の晩にもなるとこの中山道に面した家々には提灯が燈されて近隣からお迎えの人々が集まるのだそうです。そうこの宝満寺は蓮如上 人御影道中御上洛(帰路)の定宿として知られる大寺である。
今でもこの地は肥沃な土地をいだく近江平野である、この地で収穫される米は近江米(江州米)として有名である。愛知川(えちがわ)をは さむこの地で農民は浄土真宗の教えを感じながら必死になって農作物を作ったのであろう。

この宝満寺は江戸時代には25もの末寺を持ち、門内には2寺の塔頭を持つ大寺であったという。現在でも本堂・正門・経堂・鐘楼・太 鼓堂など往時の面影を伝えているとのことです。
これまで何度となく国道8号線を通っていたのですが、気が付かなかったのは不覚でしたね。考えてみればそれも仕方なく、この正門は 中山道という旧街道に面していたのである。ふらっと街道筋を散策しても昔の面影が残る街並みがありました。


因みに蓮如上人御影道中とは、蓮如上人の威徳をしのんで吉崎御坊(福井県あわら市)にて命日の法要を勤めるため、京都東本願寺から蓮 如上人の画像を運ぶ道中のことである。琵琶湖をはさんで湖西地方をのぼられ、道中は全て門徒の方々の徒歩で引き継がれて移動されてお り、江戸時代(1752)宝暦2年より耐えることなく続けられているのです。この門徒の方々の信仰に感銘しますね。














この日はあいにくと雨模様でした、5月5日でしたのでひょっとしたら御影道中の支度等されているのかとも思ってはいましたが…。 静まりかえった寺内にはツツジだけが美しく映えていたのでした。十三重石塔と親鸞聖人像が印象に残った寺でもあった。




























宝満寺の交通地図です。



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